クラシック音楽館 2020年3月1日(日)放送

クラシック音楽館をいくつか撮りためていて、そろそろ消さなければならないので、内容を記録するとともに、感想なども残しておこうかと思います。
クラシック音楽館で好きなのは、リハーサル風景やそのときの指揮者の指示などに触れられたり、指揮者や奏者のインタビューなどが聞けることです。
それもちょっと残せたらなぁと思っています。

番組前半の内容

第1926回 定期公演Cプログラム

モーツァルト:交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425
モーツァルト:ミサ曲ハ短調K.427


指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
ソプラノ:クリスティーナ・ランツハマー、アンナ・ルチア・リヒター
テノール:ティルマン:リヒディ
バリトン:甲斐栄次郎 
合唱:新国立劇場合唱団


2019年11月22日(金) 会場:NHKホール

オールモーツァルトプログラムです。
前半は交響曲リンツ。
92歳のブロムシュテットがたどり着いたモーツァルトのシンフォニーの世界に浸っていただきます。
後半はリンツと同時期に作曲されたというミサ曲。
音楽の都ウィーンでの活躍もはじまり、精神的に充実した時期に書かれたモーツァルトの壮大な宗教曲です。

モーツァルト:交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425

「リンツ」はオーストリア北部にある町の名前。
モーツァルトは1783年の秋帰郷したザルツブルグからウィーンに戻る途中にこの町に立ち寄り、わずか4日でこの交響曲を書き上げたといわれています。
音楽好きの地元の貴族、トゥーン伯爵から自宅で行う演奏会用の曲を急遽作ってほしいと頼まれたそうです。
ハ長調という明るい調性で軽やかな歌声が聞こえてきそうな作品です。

リハーサル風景より

第2楽章
この曲のリハーサル中ブロムシュテットが繰り返し団員に語り掛けていたキーワードが

「オーケストラはプリマドンナ、表情豊かに歌って…」

「バロックオーケストラのためのアリア、思いきり歌い上げて…」
「もう1回。もっと美しくなるはず」

「今のはオーバー。皆さんはすぐに反応してくださる。
でもやりすぎてしまうことがある。内面から湧き出るような感じで…」

「そう。ここばかり時間をかけて申し訳ない」

フレーズの歌い方に細かいニュアンスを求め続けるブロムシュテット。

「素晴らしい」「美しい」
「まるで恋人同士がお互いの頬を優しくなでる感じ。

実に詩的です」

モーツァルト:ミサ曲ハ短調

この曲の誕生は彼の人生と深くかかわっています。
故郷ザルツブルクで宮廷につかえていた若きモーツァルト、雇い主であったコロレド大司教との大喧嘩をきっかけに街を離れることになります。
そして、新天地ウィーンでフリーの音楽家として活躍、一人の女性と出会います。ソプラノ歌手のコンスタンツェです。
二人は結婚しやがて子供も授かります。そのころに書かれたのがこのハ短調ミサ曲です。

ブロムシュテット氏のインタビューより

モーツァルトは若いころ相当な数のミサ曲を書いている。
ザルツブルクの大司教に雇われ、それが仕事だった。
でも大式用が求めていたのは短い楽曲。
音楽があまり好きではなく、長い説教の添え物扱いだった。
このミサはモーツァルトが、自ら書きたいという情熱から生まれた。
特に感動的な曲がグロリアの中の「世の罪を除きたもう主よ」
”キリストが世の罪を背負ってくれた”という歌詞で、パッサカリアの形式

感動的な二重合唱で、対話形式になっている。
そのあとのクレドのソプラノ独唱「聖霊によりて」も圧巻。
これは妻のコンスタンツェのために書いたもの。
彼女はすばらしいソプラノだったに違いない。
とにかく感動的な曲で、モーツァルトの宗教曲の最高峰だと思う。

個人的に確認した奏者(間違えてるかもごめんなさい)

コンマス 伊藤亮太郎

ファゴット 水谷上総

ホルン 今井仁志/勝俣 泰

トランペット 長谷川智之/山本英司

感想

「モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」」

もともとモーツァルトの明るい曲は苦手なので、あっかるいなぁと思いながら聞いていました。
モーツァルトの良さがわかるようになるのは、もっともっと年を取ってからかもしれない。ベートーヴェンも昔はそんなに好きじゃなかったけど、今大好きですし。

しかし、これを4日で作ったのはすごい。

「モーツァルト:ミサ曲ハ短調」

モーツァルトは交響曲より、歌劇とか、レクイエムとか、賛美歌とか、歌のある曲の方が個人的には好きです。
特にレクイエムは「ほんまにモーツァルトなん?」と思うほどに重厚で美しくて心臓がわしづかみにされます。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」なんて、ほんまに天から降り注いできた音楽だと思う。モーツァルトのが一番好き。ドラマでときどきBGMみたいに流れるけど、それだけで泣ける。

ということで、この曲も気持ちよく聞きました。
レクイエムとかよりも毒っ気がなく、アヴェ・ヴェルム・コルプスよりもちょっぴり俗っ気のある感じはしましたが……。

番組後半の内容

交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504から第3楽章



指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
管弦楽:NHK交響楽団



2008年1月12日NHKホール

確認できた演奏者

フルート:神田寛明
オーボエ:茂木大輔
ファゴット:水谷上総
ホルン:日高剛/勝俣泰
トランペット:関山幸弘

感想

茂木さんがおられる?。
コンマスはブロムシュテット氏が指揮されるときによくコンマスされてたペーター・ミリングさんかな?
ホルンは勝俣さんのお隣の方がわからず、調べたら日高さんのようです。

2008年 15年前ですか。ブロムシュテット氏は15年前も十分おじいちゃん。
幸せそうに満足そうに奏者を見て指揮を振る姿は昔も変わらず。

「プラハ」はあまり聞かないですけど、第3楽章は活気とエネルギーが心地よい、こう煽られるようなテンポ感にもわくわくするような曲でした。

また聞いてみたいと思います。


モーツァルトについて

モーツァルトと聞くと、必ず脳裏によみがえる記憶の一つが、小学校のころ読んだ漫画の伝記です。
貧乏になって、寒くて、奥さんのコンスタンツェと手を取り合って踊っているコマを思い出します。
そして、その漫画で読んだことのあるエピソードはみんなこの絵柄でよみがえるのです。

私が小さいころ読んだのってこれだろうなぁ。

漫画家の高瀬直子さんの「チャーミーぷっぷ ダビデにお願い!」というのも小学生のころよく読んでて、おまじないとか大好きだった。(Amazon

なつかしー。豚の形をしたぬいぐるみ(小物入れ?)も欲しかった…。

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