2023年10月8日(日) 13:00開場／14:00開演
会場：ザ・シンフォニーホール
指揮：ポール・ポピエル
吹奏楽：Osaka Shion Wind Orchestra
J.バーンズ：交響曲 第９番 作品160
J.バーンズ：交響曲 第３番 作品89
私が一度は生で聴きたかった、バーンズの交響曲第3番。ちょうど連休の中日にしてくれるということでチケットを取りました。
本当はバーンズ・チクルス全部行きたかった。けど、これが田舎のつらいところですね。
結構販売されてから数日たってた割に、すごくいい席だったです。ステージに向かって真ん中のほどよく前の方でした。私はいつも自分の手にハンカチ以外に何も持たないようにして演奏を聴きます。パンフレットとかチラシとかカバンの部品とかがカサカサカチャカチャ言うのが嫌いなんです。座席の下に全部押し込みました。
隣の人もそうだったのか、同じように手ぶらで聞いておられたので、ちょっと気が合いそうとか思ったり（笑）
よし、今日はきっと隣の人は聞き方玄人で、絶対うるさくならないぞー。やったー！と思いながら、うきうきしてコンサートに臨みました。
J.バーンズ：交響曲 第９番 作品160
まずは9番。YouTubeで１回だけ予習しました。あとは、spotifyでも探せなかったです。
やはり生はよいですね。ものすごくかっこいい響きに一気に引き込まれ、途中で降り注ぐようなコーラスに涙が…。降り注ぐ…そう、ステージ上の方の3階の客席から歌っておられました。
あまりなじみのない9番でしたが、すごくよかったです。演奏終わってから、なんかほわーっとしてしまって。
第3番がまともに聞けるかドキドキ。
そして、聞き方玄人かなという隣と逆方向の隣の人が、ずっと寝てたのが気になる。聞き方自由だし、いいんだけど、「すーすー」という寝息だけは勘弁してほしいなぁと思いました。でももしかしたら第3番を聞きに来た人で、夜勤明けで、めちゃくちゃ疲れてるのかも。きっと第3番は起きていてくれるはず！
J.バーンズ：交響曲 第３番 作品89
そして、第3番。
冒頭のティンパニだけで、ドキドキして。
チューバの素晴らしいソロ。息を吸う音がここまで聞こえてくる。というか、あれぐらい吸ってもいいんだな……というか吸わないと持たないよな…と思いながら聞いていました。
あまりにも普段聞きすぎている第3番だったので、途中で気持ちが降り切れ過ぎたらどうしようかと思っていたけど、本当に素晴らしかった。
そうか、あれはバリサク、あれはファゴット、あれはでっかいフルート。
すごいたくさんの楽器が必要なんだなぁとか。
今回はチェロがおられて、すごくいい仕事をされていて……。
期待が膨らむ某第3楽章。
第3番の中で一番の聞かせどころ。第3楽章「ナタリーのために」
小さくして亡くなった娘へささげる曲。それだけで、もう泣けてくる。
CDではわからないあんな音、こんな音。その後に出てくる重要なホルンソロ。
優しく、悲しく、美しいホルンソロ。
ブラボー！！
そして、盛り上がる美しいメロディに、もう涙がボロンボロンとこぼれて、なんて美しく愛のあふれた音楽だろうと感動しまくりました。
そして、第4楽章。
本当、ホルン大変ですね。あのフレーズを何回吹かせるねんと思うのですが、新しい命が生まれた喜びみたいな部分なのかなとも思います。
最高に盛り上がったあとの、最後の3音。ばっちり決まって、「はー！！」と口から空気が漏れる。
これは、すごいなぁ。こんなの、吹けて、聴いてもらえたら、どんなに最高か！（再来年やるかもしれないので）
ほわほわと夢心地になりながら、帰りに、少しでもシオンさんの助けになるのならばと、オリジナルグッズのクロスを買って帰ろうとしたら、眼の前に、さっき、素晴らしいホルンソロを吹いた方（山口さんかな。サイトの写真が違いすぎて（笑））がホルンを持って立っておられる。
何事！と思ったら、演奏後に奏者さんがステッカーを配っておられたのだった。
まさかのホルン一番奏者さんからもらえるなんて！神様の粋なはからい！「すっごくよかったです！」とボキャブラリーのない感想を言ってきた。ステッカー、譜面用ファイルに貼ろう〜。
グッズとCDを売ってるところで、グッズを買ってたときに、後ろの紳士が「最後の曲が気に入ったから、これ買って帰る」と、指輪物語と第3番入ってる、秋山先生指揮のCD買っておられました。
いいですよー！それー！3番では、それ、私イチオシです！指輪物語もいいですよー！！と言いたくなりました。
やはり生はいい。市音はいい。もっと大阪に住んでいる人は聞きに行ってほしいな。私、大阪に住んでたらもっと行きたいなと思う。
ちなみに、隣の人は第3番でも寝てて、第3楽章冒頭の静かなところで「すーすー」言ってて、ちょっと最悪でした。何しに来たんだろ……。
でも、私は、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲で隣の人の鼻が「ピーピー」言ってたのも経験したことがあるので、「すーすー」ぐらいならまだ……いや、でも、第3楽章、雑念なしで聞きたかったなぁ……。
↓ 第３番はこれが私の１押しです。
↓これも素敵です。
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