7SEEDS(作・田村由美)


by ■


作者:田村由美


ナツはいつものように、自分の部屋で眠りについた。その日は誕生日でもないのに、夕飯は自分の好きなものだらけだった。
そして、大きな揺れを感じて目覚めたとき、その場所は海の上だった。大荒れの海上のボート、そこにいる見知らぬ女性や男性。またたくまにボートは島に乗り上げる。
救助を待ちながら島をめぐるが、そこには見知らぬ植物、見知らぬ虫、見知らぬ動物がいた。救助の気配も、人の気配も全くない。
そのうち、ナツはとある驚愕の事実を知らされる。ここは何年かわからぬほど未来の世界だと。ナツたちは隕石の衝突やそれを発端に起きる人類の滅亡を避けるために、冷凍保存され、遠い未来に解き放たれたのだと。

サバイバルでアクション。田村由美さんワールドな少女漫画です。文明など置いてきたような環境のお話です。だから、どこにクラシックなんて出てくるの?と思いがちなのですが、未来を託された少年少女の中にはピアニストだったハルが居ます。

また、未来のために過酷な訓練と試練を課せられた少年少女は、日常のあらゆるところでクラシック音楽を聞かされてきました。この漫画では「クラシック音楽」は「未来に残したい文明」なのかなと思います。(音楽だけではなく美術の得意な子なども選ばれていますが)

「家路」「乙女の祈り」「ワルキューレの騎行」などとてもポピュラーな曲が取り上げられています。

で、「ボレロ」の扱いがとてもマニアックでした。

耳のいいハルが水音を聞いて、海水を探すというシーンなのですが(←この説明、意味不明ですね)、水音を聞いていて「ボレロ」が聞こえる。と。「ジョルジュ・ドン(※バレエダンサー)」とか呟くんですが、もー田村先生、クラッシック音楽お好きですよねー!!とか思ってしまいますね。

漫画自体もかなり熱いし、いろいろと考えさせられます。
サバイバルできるかな……とか、生き方とか生きていることとか。「BASARA」もかなり熱い作品でしたが、こちらもかなりなものです。

この作品に出てくる曲

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