企画に踊らされた感がいなめないが、とりあえずジャケットが千秋先輩なだけで幸せなミーハーなので、良いのである。
演奏についての感想としては「若い」「軽い」「浅い」ですかね。
第1楽章の冒頭は、もっと重苦しい絶望感があってこそ、第4楽章の歓喜の歌が効いて来るのかなぁと思ったりするんですが、冒頭から明るい。
ティンパニはもっと重い方が好みだなぁ。それ以外の音も短めで、結構そんなに重くしてないみたいだった。どっちかというと、音の美しさ強調かな?
もう一つ楽しみだったのは、第4楽章の「夢見るホルン」。だけど、はっきりいって「夢見るホルン」ではなかったよ。音はもっと深みのある美しさがなければ、うっとりなんかしない。 もし奏者がプロでなくても、もっと美しい音は出せると思うんだ。あれで、かなりがっかりした。だって作中に「夢見るホルン」って書いてあるんだもの。それを強調しなくて何を解釈したんだ?
全体の解釈的には、千秋先輩や奏者の若さを考慮に入れたんでしょうか? だとしたら、狙いすぎです。物足りない。深さがない。
せめて「絶望感」「夢見るホルン」「歓喜の歌」は、漫画にそう出ている以上必要だったのではないでしょうか?
私的に、千秋先輩はもっと深みのある音作りをしてくれると思っています。 逆にこれで「千秋真一の指揮」「R☆Sオーケストラの演奏」って言われた方が、ちょっとガッカリです。
これなら、ブラームスの絶望感と歓喜の歌じゃなくて、ベートーベンの第7番とか「ティル」とかのほうをしたほうがよかったんじゃないかな?
ブラームスを選びたかったのは分かりますが。
あ、書き忘れてましたが、オーボエの音はすごく好きです!
もう一度、じっくり聞いてみます。
(2005.9.25記)
なんか散々なこと書いてますが↑、2回ほどじっくり聞いたら、これはこれでよいなぁと思うようになりました。
少しだけ。「ミュンシュ&パリ管」よりは疲れない・・・・・・かな。
でも、手放しに「さすが千秋様! このCDオススメだよー!」とは褒められない壁があるのです。何故だ。どこだ・・・・・・?
(2005.11.24追記)
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