ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ヘ短調op.13「悲愴」

『のだめカンタービレ』コミック版第1巻・新装版第1巻【二ノ宮知子】「千秋先輩とのだめの出会いの曲」 ピアノソナタ第8番「悲愴」。

私的には「悲愴」がどうして「悲愴」なのかよくわからないのですよね。
出だしはすごく悲しいというか、なんか「嘆く」ような気分になるだけどね。第1楽章の大半は、ただ悲しいだけじゃなくて、そのあとに励まされている気分になるんだよね。悲しいのはわかるけど、いつまでもくよくよしてたって仕方ないじゃん。結局、生きていかなくちゃねっ!!!て。

そして、多分のだめの演奏にあわせて、千秋先輩が「カプリチオーソ・カンタービレ」って思ってるのは第2楽章なのでしょうか。「アダージョ・カンタービレ」だから。

こちらは、本当に優しいメロディですよ。ベートヴェンって、やっぱり「運命」とか「第九」とか、そういうので有名なのだろうけど。そういう「重い」曲よりも、こういうピアノソナタの方が好きです。
あんなしかめっつらから、そうやったらこんな曲ができるんだろうなぁ……というぐらい、優しい優しい曲ですよ。
なんか、慰められる感じ。

悲しい気持ちとか、しんどいこととか、ぽつりぽつりと友達に話しをしてしまって。
「こんなグチばっかりでごめんねー」とか言って、「こんなこといつまでも言ってたら、怒られちゃうよねぇ?」って思うんだけど、でもその友達は静かに首を振ってくれて、にっこりと笑ってくれる。
具体的にアドバイスとかしてもらったわけじゃないのに、いつのまにかすっきりしちゃってて、微笑んでしまいそうな……。
(いやー、でも別の人の演奏だと違うことを感じるのだろうか? ちょっと聞いてみたいな。楽しみ)

また自分的解釈しすぎな感想ですねー、あーたのし。
好きですね。第2楽章。とにかく優しいです。

第3楽章
よく指がまわるなぁ……。
と思う、結構忙しい曲です。
高い音が軽やかで美しいな。
第3楽章って、第1と第2のメロディに隠れてしまって、あんまり印象にないのでございますよ……。

(2004.05.13 記)

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