【N響アワー】マーラーとベルク   ウィーン・悲愁の調べ

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マーラー:さすらう若者の歌
  (2008年1月23日 【バリトン】クリスティアン・ゲルハーヘル 【指揮】ヘルベルト・ブロムシュテット)

ベルク:バイオリン協奏曲
  (2007年12月1日 【ヴァイオリン】フランク・ペーター・ツィンマーマン 【指揮】アラン・ギルバート)

感想

しかし、マーラーの妻だったアルマという女性、聞けば聞くほど興味が沸きます。いやーでも、本当に美しい人ですね。
マーラー、そんなに妻のことを思っていたのなら、どうして仕事優先だったんだろうなぁ・・・・・・とか。
でも、その思いがあの素晴らしい交響曲を生み出したのなら、悲しんで良いのか喜んで良いのか。

マーラー:さすらう若者の歌
マーラーの私小説的な作品だそうです。歌詞もマーラーが作ったそうです。
同じメロディでも、交響曲で聞くのとは、やはり違って眉間に皺が寄ってきます。感情がより直接的に気持ちを引っ張る感じが・・・・・・。
特に3は、びっくりしました。心臓がバクバクしました。

全て聞いたあとに、息がようやく吐き出せました。なんか、集中して聞いてたみたいです。

ベルク:バイオリン協奏曲
ある天使の思い出に捧げられたという言葉に、じんとしてしまいます。
ある天使とは、マーラーの妻・アルマの娘・マノンのことで、彼女は若くして亡くなったそうです。

もっと美しい曲を想像していたのですが、・・・・・・あれ?

すみません。正直に言います!
・・・・・・聞いててとても、しんどかったです・・・・・・。
しんどかった、は方言ですかね? じゃあ、疲れました・・・・・・。

思い出に捧げるというよりかは、
残された人のぽっかりと開いた心の暗い穴を覗き込み、
埋めるか埋めまいか、
しばらくこのままにしておこうか、
それとも悲しみ以外の空虚さでとりあえず埋めてしまおうか?
みたいな、救われない感じの思いになってしまいました。

それでも、最後の最後のヴァイオリンの高音が、気持ちをちょっとだけなだめてくれた気もします。
いや、本当に少しだけ・・・・・・。

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