スクロヴァチェフスキ&読売日本交響楽団「名曲シリーズ」in兵庫

読売日本交響楽団名曲シリーズ


2009年9月17日(木) 19:00開演
会場:兵庫県立芸術文化センター
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
管弦楽団:読売日本交響楽団
◆ バルトーク:管弦楽のための協奏曲
◆ ラヴェル:スペイン狂詩曲
◆ ラヴェル:ボレロ

兵庫県立芸術文化センターの2階の左右の席って案外いいです。
ちょっと斜めになっていて、一人ひとりのスペースがちゃんとある感じ。

さて、兵庫まで来てくれてありがとう、スクロヴァチェフスキ!
ってことで、行ってまいりました。

ちょっと感想書くまでに時間があいてしまったので、記憶が薄いです……。

バルトークはCDを持っているので、なんとなく想像できるんですが、ラヴェルは全く想像がつきませんでした。
スクロヴァチェフスキというと、私的には緻密な積み重ねというイメージがあります。
だから、何をやっても新たな気持ちに出会えるとは思うのですが。

ひさしぶりの管弦楽は、やっぱりとてもよかったです。
バルトークの管弦楽のための協奏曲、最初の弦の音でテンションあがりました。

途中、ちょっと、管と弦の間で「んー」と思うところがありました。
特に、クラリネットが……いや、なんか、一番ひっかかりました。すべての演奏を通してですが。ハラハラするというか。
管と弦が交わって一つというよりも、なんか、別々にわーっと仕上がってる感じがして、なんかもやもやするなぁと思いながら聞いていました。

今回の演奏で一番の収穫は「ヴィオラ」だったかもしれません。
管弦楽のための協奏曲って、あんなに「ヴィオラ」がいいのかー!と。
地味な印象がある「ヴィオラ」ですが、すごくいい仕事してるんだなぁと思いました。

まぁ、もやもやしつつも、フィナーレはさすがでした。

スペイン狂詩曲は、とても色っぽかったです。
ラヴェルというと、華やかで官能的で色彩豊かなイメージがあります。
その中で、なんというか、この微細なところで色っぽいというか……。
不思議なことに「色彩豊か」なイメージより「大人だー!」というイメージが強い演奏に感じました。

読響は、トランペットがいいですね! かっこよかった!

さて、ボレロですが……。
もう聞きなじみありありの曲ですが、生は初めて!
どのフレーズをどの楽器がやってるのかとかがわかって、非常におもしろかった。
「え! あれ、ホルンだったの!?」とか思ったり。
しかし、ホルンにはしんどい音域で刻みが入るんですね。すごー!こわー!とか思っちゃうのは、やっぱり自分がホルン吹きだから。
そういう意味では、あんまり純粋に楽しめなかったかもしれません。
各楽器によって「あれ?」って思っちゃう演奏が入っちゃったのは残念だったけど、サックスめっちゃかっこよかったし、もう最後の最後の大盛り上がりは我を忘れそうになるぐらい楽しめました。

あーやっぱり生演奏はいいです!

そして、スクロヴァチェフスキ氏の作る音楽の世界で、いつも新たな発見をさせてもらうのは本当に楽しい。
あ、あそこでこんなフレーズが!っていう発見と、そのフレーズが聞こえることによって広がる新しい風景。
それが、やっぱり好きなんだなぁと思います。

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