クラシック音楽館 2021年9月5日(日)放送

クラシック音楽館をいくつか撮りためていて、そろそろ消さなければならないので、内容を記録するとともに、感想なども残しておこうかと思います。
クラシック音楽館で好きなのは、リハーサル風景やそのときの指揮者の指示などに触れられたり、指揮者や奏者のインタビューなどが聞けることです。
それもちょっと残せたらなぁと思っています。

N響演奏会 指揮 井上道義

NHK交響楽団 6月公演

シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 作品105
ベートーベン:交響曲第3番「英雄」


指揮:井上道義
管弦楽:NHK交響楽団


2021年6月5日(土) 会場:サントリーホール

(井上氏)名曲だから聴いてほしい。なんでこれが名曲と言われているのか探し出してほしいと思っています。

井上氏はN響とは1978年に初共演。海外での共演を含むおよそ70の公演を共演してきました。

(井上氏)「英雄」。これはベートーベンが自分でも一番いいと思っていたシンフォニーだし、そして、それと一緒に音楽会で何をやるっていうときに、シベリウスの7番というのは珍しいけど、名曲だと思うから入れたんだ。ヘルシンキってそのころ田舎だったんですよね。そこで自分の音楽を作ったわけですけど、自分の周りにある環境でしか人間は考えられないわけで。氷とか雪とか霧とか永遠につづく湖とか林とか、ゆっくり昇ってくると思ったらすぐ落ちる太陽とか。お化けがいるんじゃないかとかたくさんの動物がいるとか、そういう世界の中にいるということをシンフォニーにしていった。森と湖の中でとても孤独だけど生きていて嬉しいだろ?という音楽なんだよね。

個人的に確認した奏者

チェロ 藤森亮一
フルート 甲斐雅之
クラリネット 松本健司
ホルン 福川伸陽/石山直城/木川博史
トランペット 菊本和昭
トロンボーン 新田幹男

井上氏のリハやインタビューでのお言葉

金管楽器のトランペット、2分音符の●●を今輝かしく聞こえるけど、そうではなくてブラック&ホワイトで

ベートーベンの勝負曲なんでね黒と白という風に思います。

3拍目にティンパニが出てきてるので、音楽的に打ち破ろうとしているのではないかと。

チェビリダケが宇宙の出来方と素粒子の出来方を同じように音楽は必然的にここに向かうという風に教えてくれて。サブドミナントとドミナントというのがあって、5度1度とあったら「緊張」「弛緩」という風に習うんですけど、ベートーベンというのはそれを打ち破って「緊張!」「……終わり!」という風にやるんですね。すごく押し付けてくるわけですよ。現実はこうあらねばならぬ。音楽はこうあらねばらぬと

誰のための葬送曲かわからないけど、自分のためだと思ってやってください。人間誰でも自分が宇宙の中心だと思っている。宇宙がなくなりそうだ助けてみたいな音楽でよいです。それがこの曲の信条だとおもうので。多少恥ずかしいと思いますけど。

誰でも世界の中心は自分だと思っていいと思いますよ。そういう音楽だから「英雄」は

感想

シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 作品105

井上氏のインタビューを聞いていて、これはなんもかんもどうしようもないと思うほど大雪の冬に聴きてみようと思いました。トロンボーンの音がとても美しかったです。

ベートーベン:交響曲第3番「英雄」

名曲だなぁというか、聴きなじんだ曲だなぁ。ホルンアンサンブルが素晴らしかった。

後半の演奏

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110


ピアノ:イゴール・レヴィット


2020年8月21日 ザルツブルク祝祭大劇場 大ホール

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