ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92

「のだめカンタービレ」の第2巻(新装版は1巻)・9巻より、千秋先輩にとっては「節目」の曲、ではないかと思います。

第6番から3年おいて取り組まれた交響曲です。ナポレオンが軍事独裁を推し進めて、貴族たちが破産していった大変な時期だそうです。ベートーヴェンも交響曲をつくってる場合じゃなかったんだろう・・・・・・とはCDレーベルからの抜粋です。

この3年間の間、ベートーヴェン自信の生活にもいろいろと暗いことがあったそうです。んだが、その割には第7番はとっても明るくて楽しい曲だなぁと思うんですね。

第5番『運命』では、苦悩から歓喜へ。絶望から勝利へ!と言った、ドラマティックさを感じたのですが、この第7番ではそういう「ドラマ」は感じないんですね。
私の中にあるベートーヴェンの印象って、『運命』といったような「精神的重み」のイメージが強いんです。だから、この曲を最初に聞いたときは「ベートーヴェン?」って思いました。

リストが「リズムの神化」、ワーグナーが「舞踊の聖化」、と言ったということは、どんな解説書でも目にする言葉です。ワーグナーはリストのピアノ編曲にあわせて踊ったということですから・・・・・・そういうシーンを想像するとおもろいなぁ・・・・・・。ワーグナーは思ったよりも面白い人だったのかなぁ。

私自身はその「神化」だとか「聖化」だとかいうのはよくわかりませんが、とても楽しくなるんですよね。特に第1楽章とかは、ワクワクします。とくにホルンが目立ってるところの響きが。本当に楽しい。第4楽章の弾み方とか、本当に楽しくなる交響曲だなと思います。

私はそれこそ「ずどーん!ずどーん!」という暗さのある交響曲や、ものすごいかっこいい交響曲が大好きなのですが、こういうあっかるい交響曲もいいですね。いかん・・・・・・やっぱりなんか聞いててにんまりしてしまうわ。

そして、終わった瞬間に思わずグッと拳に力を込めてしまうんだなぁ。よい。よいね。聞けば聞くほど好きになりそうです。

(2005.3.20記)

聴いたCD

この曲が出てくる作品

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA