「のだめカンタービレ」(作:二ノ宮知子)第11巻より。
私的には「のだめ」で、出会うよりもまえにNHKの放送で、そのとき誰だったか忘れちゃったんだけど、頭が黒髪のロランみたいな感じのチェリストの演奏で、「うわーなんじゃーこのカッコイイ曲はー!」となり、 速攻で「ジャクリーヌ・デュ・プレ」の演奏のものを買いました。
それから何度も聞いてるんですけど、メロディがカッコイイ。哀愁よりもカッコヨサに惹かれてしまうのですよ。
いい曲です。ドキドキします。
作中でも片平が「いい曲だー」って言ってますけど、本当にいい曲だと思います。初めて聞いても、その良さに心惹かれること間違いなしです。
第1楽章は本当に派手ですね。協奏曲って第1楽章終わると拍手したくなるけど、その気持ちがよくわかりますよ。
でも、私にはこの曲は「嘆き」の曲だなぁという気がします。とくに第2楽章。「涙を堪える辛さ」というか、「安易に泣けない辛さ」というイメージが私の中にはあります。 第2楽章のホルンのメロディが、悲しみに共感しながらも慰めているようでとても好きです。
第3楽章の冒頭部分はびっくりしますね。徐々に高まっていったあとのあのチェロの嘆きとも怒りともいえそうなメロディ。
それは徐々に柔らかなものへと変わって、最後には勇ましく終わるのだけど、でも、やはり「嘆き」はいつまでも引きずっているような気がします。
「嘆き」という感情はとてもつらいけど、でも、それに惹かれてしまうんだなぁ。
(2005.7.11 記)
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