【とき】2005年5月21日 開演119:00
【ところ】京都コンサートホール
【指揮】クリストフ・エッシェンバッハ
【演奏】ピアノ:ラン・ラン
フィラデルフィア管弦楽団
【曲】チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー:交響曲第5番
3ヶ月ほど前から楽しみにしていた「フィラデルフィア管弦楽団」の演奏。姉と二人、車で向かいました(亀岡まで3時間・・・・・・くわー
聴きたかったのはチャイコフスキーの第5番なんだけども、有名な国外の楽団の生演奏は初めてなので、とても楽しみにしていたのです。
演目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲の第1番と交響曲第5番。
チケットを買ったときは「ラン・ラン」というピアニストを知らなかったのですが、その後たまたまラジオで聞いていたピアノ協奏曲第1番の鮮やかさに心惹かれて、ピアニストの名前を確認したら「ラン・ラン」だったということもあって、とっても期待しておりました!
席は・・・・・・楽団の後ろという指揮者は見えて面白いけど、音は逆方向に飛んでいくんだろうなぁという場所。
それが、ちょっと残念だったかな。
まず、ピアノ協奏曲。
ラン・ランの雰囲気が違う?・・・・・・あ、髪が伸びてる・・・・・・。
ピアノ協奏曲は今まで「イマイチ」とか思ってましたが、今日のは結構楽しめました。
これで前の席なら、さらに楽しかったんじゃないかな。
白熱の第1楽章に、終わってから拍手が起きてしまったのですが・・・・・・ご愛嬌ですね(知らなかっただけかな?)。
で、後ろの席の面白いところは指揮者やソリストの顔がよく見えるということ。
さらに、私はステージ向かって右よりの席だったので、ラン・ランの手元がむちゃくちゃよく見えるんですよ。
それもおもしろかった。
ラン・ランがときよりオーケストラをにこにこしながら見てたりしてね。すごく雰囲気がよかった。
「うっわー」というような感動はなかったのだけど、でも楽しかったですわ。
強いて言うと、楽団の方は・・・・・・トランペットが。
うーん。トランペットがなぁ・・・・・・。
まぁ、間違えると目立つ楽器ではあるけど。でもでも、なんか、もう少し集中して欲しかったなー。
終わった後に、ガッツポーズしてエッシェンバッハとコンタクトとってね。
エッシェンバッハを讃えるようなポーズしたり。
ラン・ランは若いときからエッシェンバッハと交流があったみたいだし、だからこんな演奏になったのかなぁなんて思いました。
アンコールは「朧月夜」。
後ろに座ってたお客さんが「何? 菜の花だっけ?」とか呟いておられたのが、ちょっとおもしろかったな。
この「朧月夜」も素敵だった。涙で目の前ぼやけたね。
さてさて。休憩を挟んで、まってました「第5番」。
「ゲルギエフ」「スクロヴァチェフスキ」「ムラヴィンスキー」とCDで聴いてきたこの第5番ですが・・・・・・どんなのが聞けるかなぁ縲怐B
始まった第1楽章。
ものすごい情感たっぷりな第1楽章でした。
エッシェンバッハって、容姿からくる印象では「マーラー」とかのほうが似合いそうなのに、案外こういうの得意なのか!?とか思いましたね。
そして、ホルンソロを楽しみにしていた第2楽章。
肝心のホルンソロはまぁまぁ。
だけど、それ以外の盛り上がりが最高でした。
頭の中にぐわーっと来て、感情をゆすぶるんです。
弦の音が半端じゃないですね。
余韻もとても美しかった!(なにより余韻のところで雑音がたたなくてよかった)
しかし、第3楽章からは、なんか印象がないんですよ。
崩れたのかな? なんか、ハラハラしてしまいましたから。
そして、肝心の第4楽章。
あれは、いただけない。
金管がいかん。
あの音はいかん。
だけど、弦は美しいし、木管もよかった。
とくにクラリネットは、むちゃくちゃ綺麗でした。クラリネットってあんなにいい音が出るんだ
最後のトランペットとホルンの掛け合いで、ホルンがやらかしてしまったので、残念でした。
でも、全体的にとても「いい響き」が聞けてよかったです。
ま、もう少し言えば。
演奏終わってちょっと余韻が聴きたいなってこと。
終わった瞬間に、たっかい声で「ブラボー」はなぁ・・・・・・。
ほんまに聞いてたんか?
本当にいい演奏なら、一瞬動けなくなると思うけどね。
・・・・・・いい演奏じゃなかったってことかな・・・・・・。
前の席に座っていたおじいさまが、とてもクラシックお好きなようで、身を乗り出して聴いておられた姿に、とても嬉しくなりました。
帰りに奥さんに「また来なくちゃなっ」って言っておられた。
うんうん。わかるよ、その気持ち。
あとは、ふだんクラシック聴かない姉でも「金管イマイチ」「トランペットとトロンボーン割りすぎ」「クラリネット上手い」って言ってたので、そこらへんは私の感想も的外れじゃなかったかなぁという気もしたりしましたね。
車の中で「スクロヴァチェフスキ」の第5番を聞いてみたのですが、「違う曲に聞こえる」だそうです。
普段クラシック聞かない人の意見って、率直で面白いですね
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