フジ子・ヘミング&モスクワ・フィルハーモニー交響楽団

【とき】2005年4月3日 開演14:00
【ところ】神戸国際会館こくさいホール
【指揮】ユーリ・シモノフ
【演奏】フジ子・ヘミング
    モスクワ・フィルハーモニー交響楽団

初神戸国際会館こくさいホール。
とは言っても、私が行ったことあるコンサートホールといったら、京都コンサートホールと尼崎アルカイックホールと岡山のシンフォニーホールですが。
とはいっても、尼崎アルカイックホールは吹奏楽の県大会で出ました。2回ほど。

コンサートの楽しみって、コンサートホールの非日常空間っていうのもありますので、楽しみにしていたのです。
京都コンサートホールは、みなさんおとなしい感じ。大人な雰囲気があるのですが、今回はフジ子・ヘミングのコンサートってことで、普段あまりクラシックを聞かない方もいらっしゃったのか、ちょっとざわついた雰囲気でした。

さて、フジ子・ヘミング。
姉が職場で安くチケットが手に入るからということで、行ってみました。
3000円ほど安くなったのかな。

グリーグのピアノ協奏曲か、ベートーヴェンのピアノ協奏曲《皇帝》か、当日にならないとわからないということでしたが、私はすっかりグリーグだと思って、うかれまくっておりました。好きなんです、あの第2楽章。
だから、当日のパンフをみてちょっとがっかりしました。《皇帝》だったから。

まぁ、でも生音だ。喜べ! ってことで、うきうきしてましたけどね。
あと、モスクワ・フィルの単独演奏が シェヘラザードだって聞いていたのですが、フランクの交響曲かシェヘラザードと記述されていたのです。
私、フランクの交響曲大好きなので、それで一気にテンションはあがりました。
願わくば、フランクを!!

コンサートはじまりました。
私たちの席は1階のうしろから3列目、左側。
ちょっとステージからは遠いです。
こくさいホールは濃い茶色の木目のホールで、赤い布の張られた座席がとてもかわいかったです。
あのボックス席(なんて言うのでしたっけ? 壁から張り出したような席です)が、まるい曲線を描いていて、やわらかいイメージを持ちました。

フジ子・ヘミングさんは、ちょこんと見えました。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲《皇帝》。
すみません。
半分寝てました。
あはは。正直あまり好きじゃなかったみたい。
こじんまりした印象があって「がんばって聞いた」というイメージがあります。
うーん。なんだろ。音響がわるいのかな。遠くで鳴ってる感じがしました。

ただ、アンコールにこたえてくださって、流れ出したリストの「ため息」にはしょっぱなから鳥肌が!
フジ子・ヘミングさんの演奏でCDで聞いたことがありますが、その演奏よりかは情緒たっぷり。やさしく悲しい音に、もう体がぞくぞくー!っと。
そのあと「ラ・カンパネラ」も弾いてくださいました。すっごいよかったのに、最後、音が終わるのをまたずして拍手→ブラボー!!
気持ちはわかるけど、ちょっと余韻をくれよぉ・・・・・・。

うーん。フジ子・ヘミングさんのコンサートは、単独で聞きたいなぁと思いました。
モスクワ・フィルが悪いわけじゃないんですよ。

前もピアノ協奏曲を聞きに行ったけど、そのときもあんまり楽しくなかった。
姉曰く「あんた、弦の音が好きなんでしょ」でした。
そーだなぁ・・・・・・。ヴァイオリン協奏曲のときは、のめりこめたんだけどなぁ。

後半はモスクワ・フィルの演奏でした。
始まったのは、フランクの交響曲。
おもわずガッツポーズしてしまった・・・・・・。

すっごい良かったです。やっぱり生はいいなぁ。
あまり加速のない、どっしりとした第1楽章でしたが、第3楽章は本当に美しかった!

アンコールはおそらく「シェヘラザード」から3曲もしてくださいました。
おそらくってのは、2曲しかわからなかったから。2曲は「シェヘラザード」だったから、あとの1曲もそうだと思うんだけど。
ヴァイオリンソロもすばらしかった。
結局、予定の曲をほとんどしてくださったんだなぁと。

3曲アンコールをしても拍手は続いていたのですが、指揮者のユーリ・シモノフさんは譜面台から譜面を取り上げて、譜面台のほこりをさっさと払って、「もうないよ」のジェスチャー。
すっごいユーモアのある方でした。好きだなぁ。

うーん。ひさびさのコンサート、よかったです。

ただ、やっぱりコンサートのマナーは・・・・・・。
紙をカサカサいわせたり、小銭をチャラチャラ鳴らしたり。
時期的に花粉症の方がいて、これは仕方ないのですが・・・・・・。
気持ちのいいソロの終わりかけに、盛大なくしゃみとか、タイミング悪いんだなぁ。
仕方ないってのはわかるけど、せめて小銭や鈴の音には注意していただきたいな。

ま、どのコンサート行っても、いっつもそんな風に思っちゃうんですけどね。

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