京都の秋 音楽祭 ズデネク・マカル&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
【とき】2007年11月24日(土) 開場 16:15/開演 17:00
【ところ】京都コンサートホール
【指揮】 ズデネク・マカル
【演奏】
[管弦楽]チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
[アルト]ダグマル・ペツコヴァ
[合唱]京都市少年合唱団/プリムローズ/合唱団京都エコー
[合唱指導]鈴木捺香子
【曲】
マーラー:交響曲第3番ニ短調
マーラーの第3番の第6楽章は2005年9月11日のN響アワーで初めて聞いてから、私にとって「死ぬ直前に聞きたい曲」になっています。
時々、人(自分)と世界の境目を忘れさせてくれるこの曲を、一度で良いから生で聞いてみたい!
・・・・・・でも、マイナーなんだよね。いい曲なのになぁ・・・・・・。
なんて思っていたら、それを京都で聞ける機会がやってきたのでした! 神様ありがとう!
ズデネク・マカルさんというと、「のだめカンタービレ」のドラマでヴィエラ先生を演じた方で、「マーラーの第3番」のCDはレコード芸術誌特選盤に選ばれた方です。
そもそも、「のだめ」に出ていたのが、来日が近いチェコフィルのプロモーションも兼ねてじゃないかなぁなんて噂を聞いていたから、ちょっと期待してたんですけどね。
んで、マーラー第3番ですよ!! もう、行かない理由が無いでしょう!!
と、「のだめ」ファンでクラシック好きのTちゃんを誘って、行ってまいりましたよ。京都。
ちょっと時間があったので、南禅寺とか行きましたけど、とてもいい時期で紅葉の美しさに癒され、抹茶の美味しさに癒され、素晴らしい旅にもなりました。
さて、演奏の方です。
おそらく交響曲としては最長の部類に入る第3番。1時間半が本当にあっという間でした。
冒頭のホルンにドキドキし、長い第1楽章が終わる頃には心が全開に。優しい第2楽章の音の重なりに、涙腺がうるみっぱなし。
ハープの音が魔法のようで、今回何度も魔法にかかっちまったよ・・・・・・。
フリューゲルホルンは今回特等席で(^-^)。
京都コンサートホールに行ったことのある方なら分かっていただけるかなぁ。
オーケストラの舞台の裏側にも席があるんだけど、その上にパイプオルガンがあります。
その左の方の空間に二つの四角のスペースがあります。一つは4つぐらい席が収まっているボックス。そのもう一つの四角いところ。そこに譜面台がスタンバイしてて、何かあるのかなぁと思っていたけど、まさか・・・・・・そこで演奏するとは。
上から降り注ぐようなフリューゲルの音が、もう本当に柔らかくて。なんか、本当にホール全体がステージになったような気持ちになりました。
そして、第4楽章から第5楽章にかけての合唱。
アルトのソロは、もう少し声が届いてくれないかなぁと思ったけど(まぁ、私が後ろから2列目ってとこでしたしね)、合唱はよかったなぁ。
私、声楽にはあまり興味はないし、良し悪しは分からないけど、ソロよりも合唱のほうが好きです。
さ、第5楽章から休む間もなく続く第6楽章。
もう始まりの2小節ぐらいで、涙がぶわーっと出てしまいました。
世界の始まりと、降り注ぐ光と。人の迷いと神の愛と祝福全てを含めた世界を、私はあの第6楽章に見ます。
CDよりも生だなぁ。
ガリー・ベルティーニの第3番の第6楽章が一番いいと思ってたけど、やっぱり生はいいなぁ・・・・・・。とても優しい、とても美しい第6楽章でした。
ただ・・・・・・トランペットとトロンボーンが揃わずに出てきたところはいただけなかった。
あれで、ちょっと現実に戻ってしまったよ。あそこはそろえないと!!
そして、4つほど隣の席のオジサマが、最後の最後で何かビニール袋を取り出してあけて、ゴソゴソ。
さらに、現実に戻る・・・・・・。
やーめーてー! こんな感動的なフィナーレで、それはやーめーてー!!
と思いつつ、集中集中・・・・・・。
いや、でも、最後のほうのシンバル! あれはいい仕事したね!!(ちょっと、怖かったけど)
まぁ、なんとも美しい余韻・・・・・・。しばらく動けませんでした。
だけど、まぁ、余韻を突き破る拍手。やっぱり、指揮者がタクトを下ろすまで我慢できない人はいるのね。
感じ方が違うんだろうけど・・・・・・。
ちなみに、Tちゃんが言うには、そのビニール袋を取り出したオジサマは、何かを食べていらしたようで・・・・・・。
体調でも悪くなったのかなぁ。
うーん。でも、やっぱりマナーは大切よ。
チェコ・フィルのコンサートってそこそこ高いし、本当に好きな人しか聴きにこないだろうから、マナーも分かってる人が多いだろうと思ってたので、やっぱりちょっと残念でした。
いや、でも、第3番はいい!
チェコ・フィルのホルンも最高に綺麗だった!!
また聴きに行きたいな縲怐Bチェコ・フィルも、第3番も!
指揮: ズデニェク・マーツァル
演奏: チェコ・フィルハーモニー管弦楽団, ミロスラフ・ケイマル
私も持っています。録音が素晴らしい!と評判の盤です。
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