スクロヴァチェフスキ 読売日本交響楽団名曲シリーズ in 大阪
【とき】2007年9月15日(土) 開場 17:00/開演 1-8:00
【ところ】大阪シンフォニーホール
【指揮】 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
【演奏】 読売日本交響楽団
【曲】
モーツァルト(ブゾーニ版):歌劇〈ドン・ジョヴァンニ〉序曲
ルトスワフスキ:交響曲第4番
ブルックナー:交響曲第3番(ノヴァーク版)
チケットを取ったのはもう随分前のような気がします。
待ちに待ったスクロヴァチェフスキ!!
読売日本交響楽団と大阪に来ると聞いたときは、夢かしらと思いました。
前に金聖響さんとオーケストラアンサンブル金沢のブラームスを一緒に聴きに行ったN嬢と一緒に参りました。
聴きに行く前に不安だったのは、ドン・ジョバンニ以外はそれほど有名な曲ではないということ。
私の好きな指揮者だからと、興味を持っていただけて一緒に行こう!ということになったのだけど、退屈しないかな?大丈夫かな?と思ってました。
でも、「こういう機会でもないと、聞いたことのない曲との出会いはないよね」と言ってくれるN嬢に感謝・・・・・・。
じゃあ行こう!! 素敵な音楽が待っている!!
私、スクロヴァチェフスキは1年ぶりぐらいですが、読売日本交響楽団は実に8年か9年ぶり。
大学時代に岡山シンフォニーホールに、聴きに行きました。小林研一郎指揮で、ドヴォルザークの新世界だったです。
そのときの印象は・・・・・・正直最悪でした。決めて欲しいところで決まらない金管。なんだかぼやけた印象の演奏。
あれを聞いてから「生よりCDのほうがまし」という路線に走ってしまったんだなぁ・・・・・・。「やっぱり生はいいなぁ」というのに戻るのに随分かかったものです。
だから、ある意味、私には因縁の読売日本交響楽団(笑)。
前回(2007/4/22の金聖響とOEK)のときの反省を踏まえて、今回は開演40分前に会場入りしました。ちょっとゆっくりしてからコンサートは聞きましょうというコンセプトデス。
今回は結構前の方。前の列とは通路を挟んで離れていたので、ちょっといい感じの席に2人で喜び合ってしまった。
前回は一番後ろだったからなぁ・・・・・・。風景が違う。
指揮者より左寄り。つまりヴァイオリンの方にちょっと偏っちゃったけど。
さてさて、曲の感想。
モーツァルト(ブゾーニ版):歌劇〈ドン・ジョヴァンニ〉序曲
こじんまりとまとまりましたという感じ。モーツァルトだからかな。
弦の響きが綺麗で、ときどき出張る金管がまとまった感じがしたので、これからの演奏に期待してしまった。
私的には、可もなく不可もなくという感じでした。過不足なしという感じ?
ルトスワフスキ:交響曲第4番
これ、すごい曲でした。
「知らないなぁ」と思っていましたがそのはず。初演が1993年の最近の曲です。
ポーランド人作曲家だそうです。
楽器がいろんな使われ方をしていました。
ハープやヴァイオリンが面白かったな
とくに弦楽器の繊細な刻みに、驚いた。細かっ!
動きも細かいけど、何よりその音の強弱の付け方が細かい。こんな不思議な弱音を初めて聞きました。
意味不明な曲ながらも、冒頭から私の頭に浮かんでいたのは黒い夜の海でした。
細い月明かりだけが波の陰影を表しているような黒い海。波の音も聞こえないような。
でも、途中から真っ暗な森に変わってましたけど(笑)。森というかジャングルに近いなぁ。
なんやよーわからん曲なのに、最初から最後までめっちゃ集中して聞いてしまった。
繊細に隅々まで気配りされている緊張感が心地よかったです。
そして、休憩時間。
トイレ並ぶから行かなくちゃ!
と急いでいったけど、トイレは人がまばらでした。
あれ? 前回の金聖響のときはすごい人だったのになぁと、N嬢に言うと・・・・・・
「私もこんなに女性の比率の少ないコンサートは初めてだよ」と。
「男性ファンが多いのかな?」と。
はー。そうなのかぁ。そうかもしれない。
そういえば、あんまりトイレにめっちゃ並んだ覚えがない。
席に戻って見渡してみれば、男性率が高い。しかも年配の方がものすごく多い。
はー。面白い発見でした。
ブルックナー:交響曲第3番(ノヴァーク版)
スクロヴァチェフスキのブルックナー楽しみにしていました。
とても素晴らしかったです。
第4楽章の終わりよりちょっと前辺りに、ちょっと「ん?」と思ったりしたけど、あとは気持ちよかったなぁ。
未だに頭に響きが残ってますもの。
でもあの長さを最後まで集中して演奏するというのは難しいのかな?
あともう少し!ってちょっとハラハラしちゃったわ
トランペットが素晴らしかった! 一箇所あれだったけど・・・・・・でも、あんなふうにふけるのはすごいと思う。
初めて「トランペット、やるなぁ」と思った。結構間違えると目立つもんね!
あと、気になったのはやたらとスクロヴァチェフスキが「小さくしろ」というような合図を送っていたこと。
トロンボーンにかな。
第2楽章は歌っておられたような気がする・・・・・・。ヴィオラがいい感じのところだったかな。
うーん。これは、18日のコンサートのほうも聞いてみたいなぁ(無理ですが)。
ということで、ひさしぶりの読売日本交響楽団は、素晴らしかったです。
弦の細かさにうっとりしてしまったし、管も安定しているように感じました。
来週、また、楽しみだな!!
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