モーツァルト:ミサ曲ハ短調

MOZART:MASS IN C MINOR K. 427 (417a)

この曲について語られたことばたち

(ヘルベルト・ブロムシュテット氏インタビューより)
モーツァルトは若いころ相当な数のミサ曲を書いている。
ザルツブルクの大司教に雇われ、それが仕事だった。
でも大式用が求めていたのは短い楽曲。
音楽があまり好きではなく、長い説教の添え物扱いだった。
このミサはモーツァルトが、自ら書きたいという情熱から生まれた。
特に感動的な曲がグロリアの中の「世の罪を除きたもう主よ」
”キリストが世の罪を背負ってくれた”という歌詞で、パッサカリアの形式

感動的な二重合唱で、対話形式になっている。
そのあとのクレドのソプラノ独唱「聖霊によりて」も圧巻。
これは妻のコンスタンツェのために書いたもの。
彼女はすばらしいソプラノだったに違いない。
とにかく感動的な曲で、モーツァルトの宗教曲の最高峰だと思う。

クラシック音楽館 2020年3月1日(日)放送

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