今日のメニュー
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
(2007年6月13日 【指揮】ウラディミール・アシュケナージ )
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
(2007年9月29日 【指揮】モーシェ・アツモン)
ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」
(2004年7月23日 【指揮】ウラディミール・アシュケナージ )
シベリウス:交響詩「四つの伝説」 から 「トゥオネラの白鳥」
(2000年7月28日 【指揮】サカリ・オラモ)
感想
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
おもしろい曲ですねー。
聞いていて、はっきりとした音とか刻みとかにどきどきします。
そして、だんだんわくわくしていきます。
曲もちょっと合わなくなったら崩壊しそうなどきどき感が。
N響にそんなことはないと思いますが、ちょっと「のだめ」の「決壊」を思い出してしまいました・・・・・・。
しかし、この曲を聞くと「アダムス・ファミリー」を思い出します。
これを元にしているのではないだろうか・・・・・・。
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
「のだめ」でもおなじみの曲だなぁと思いながら聞きました。
ティルというのは、14世紀に実在した人だという説もあるそうな。
様々なティルのいたずらが曲になってます。
ホルンの奏でるティルのテーマが、とても印象的で、ちょっと吹いてみたいなぁと思いました。
気持ちいいだろうなぁ。
N響アワーでは解説流しながら聞かせてもらいましたが、わかりやすくて面白いですね。
しかし、本当にひどいいたずらをしていたんだね・・・・・・ティル・・・・・・。
解説がなくても、本当ころころと変わる楽しい曲でした。
曲と曲の間が、からっと変わるのはすごいよなーと思ってしまう。本当に一瞬にして、からっと。
裁判に掛けられるシーンのトロンボーンの重々しい音の間に入る、クラリネットが奏でるティルのテーマがお気に入りです。
最後に死刑にかけられてしまう、ちょっと辛いお話なんだけども、「そんな話もあったんだよ縲怐vみたいな締めくくられ方に苦笑してしまいました。
そういうところが面白い!
ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」
聖ヨハネス祭前夜には、怪異が起こる。魔物たちの饗宴の様子だそうです。
いやーこの曲がどうとかではなくて、この邦訳の題名がいかんと思うんだ。
初めて聞いたのは中学生の時。この曲の印象自体も強烈だったのもあって、「はげ山の一夜」の「はげ」という部分が頭に刷り込まれてしまって。
未だにこの曲を聞くと「はげ」というところが強調されて思い出されてしまうんですよ・・・・・・。
だから、なんとなく私の中ではどんなにシリアスな演奏でも「コメディ?」って思えてしまう。ああー中学生のときの呪縛って、絶対消えないよね・・・・・・。
今回の演奏で思ったのは、もっとどっしり来て欲しかったなぁと思います。
微妙にバラバラ? ガツンとこない。
もっとそろえてガツン!と来るものがあってもいいと思うんだけどなぁ。
壁を越えてこないうずうず感が。今ひとつはちきれない何かが。
鐘が鳴って、魔物がいなくなってからの演奏の方が、よっぽど安心して聴けました。
フルートが素晴らしい!!
シベリウス:交響詩「四つの伝説」 から 「トゥオネラの白鳥」
英雄の叙事詩を下に作られた曲だそうです。
私、ずーっと「白鳥の湖」系だと思っていました・・・・・・。
聞くたびに、とても哀しくてとても美しくて、暗く静かな湖にいる一羽の白鳥を思い浮かべてしまうから。
美しい娘に求婚をした英雄は、結婚の条件に難題を持ちかけられる。
この世とあの世を結ぶトゥオネラ川の白鳥を射ること。
そんな話を聞いてこの曲を聞くと、入り込んではいけない領域に来た心細さを感じてしまいます。
サカリ・オラモさん。一度、この方のシベリウスを生で聞いてみたいと思っています。
最近よく日本にも来られて、よく演奏されてますよね。
今日聞いた演奏も、透明感があって、とても美しい静けさを楽しませていただきました。
コメントを残す