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シベリウス:交響詩「4つの伝説」 作品22 から「トゥオネラの白鳥」
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 作品43
(2008年1月18日 【指揮】ヘルベルト・ブロムシュテット 【ゲストコンサートマスター】ペーター・ミリング)
感想
ブロムシュテットさんって80歳なんですね。なんか、とても若々しいイメージがあって、70越えてないと思っていました。
この方の指揮される曲の、なんとも言えない優しさがとても好きです。
シベリウス:交響詩「4つの伝説」 作品22 から「トゥオネラの白鳥」
この曲、いろんなCDで聞きますが、ここまで「やられた・・・・・・」と思ったのは初めてです。
コールアングレの音とか、その周りのオーケストラの音とか、丁寧な丁寧な演奏に聞こえました。
ブロムシュテットさんが指揮を振って紡がれる音は、いつも優しい。優しくて優しくて、なんか、泣けてくるんです。
それがいつも不思議。
なんで泣けるんだろう。
悲しい響きや演出だから泣けるんではなくて、なんか、その優しい音に溶け込めない自分が悲しくなるというか・・・・・・。
言葉にするには難しい。
ありのままの自分を受け止めてくれそうな世界を広げて下さっているのに、そこに素直にゆだねる方法を知らない自分の不完全さが悲しい、という感じ。
あと、50年後ぐらいに聞くと、すっきりかもと思いつつ。
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 作品43
わーすごい。いつも感じる情景と違う。
いつも、寒い寒い朝の湖面にきらきらと太陽の光が反射するイメージなのに、今日のシベリウスは、なんか小鳥がプラスされてる。寒いながらに微かに感じる日の温かさも。
ううーん・・・・・・でも、少しのめりこめなかったです。第2楽章の冒頭とか、途中部分の金管が出てこないところとかすごくいいのにな・・・・・・。
金管がうわーんとなる度に、なんか、ある意味のドキドキ感とイライラ感が抑えられません。
第2番は、もう少し繊細なまとまりがあったほうが好きかもしれません。
オーボエとかフルートとかすごくいいと思うし、ときどき心鷲掴みにされる感覚があるのですが。
第4楽章とか、長いクレッシェンドはすごくいいのに、絶対に絶対に外しちゃいけないところでトランペットがー!!あそこは本当、外しちゃ台無しだよ! あんなに長いクレッシェンドの先があれはもったいないー!!
やっぱりテレビだから、こんな風に金管が今ひとつに聞こえるのかな?
CDや生なら、こんな風に聞こえないのかもしれない。
「ブラボー」って聞こえていたし。あー!!やっぱり生で聞きたい! 遠いよー!
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