【N響アワー】作曲家の心の鏡 “自筆譜”

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ベートーベン:交響曲 第9番 二短調 作品125 から 第2楽章
  (指揮: 上岡 敏之 収録: 2006年12月23日, NHKホール )

モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 から 第1楽章
  (指揮: ピンカス・スタインバーグ 収録: 2005年8月31日, サントリーホール )

ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98 から 第1, 第4楽章
  (指揮: ネヴィル・マリナー  収録: 2007年10月24日, サントリーホール )

感想

久しぶりのN響アワーです。日曜の夜に家に居ないことが多かったので・・・・・・。
余談ですが、コンサート情報もちょこちょこと更新してます。最近、関西圏でサンサーンスの第3番をよく見るなぁとか思います。大好きなんですよねー・・・・・・って、本当に余談だな。

ベートーベンの第九は、あんまり好きではないのですが、この演奏の第2楽章のテンポ感にちょっとあそびごころを感じました。とてもワクワクする素敵なテンポの演奏だったと思います。こうやって演奏したら、弾みすぎずキモチが上擦りすぎず、でも楽しいよねーという風に思いました。
ファゴットの刻みとか、ティンパニの合いの手(?)とかが楽しいんだなー。
第九って、第1楽章を我慢すれば(うん、私、いつも我慢して聞いてる・・・・・・)楽しいんですよね。でも第1楽章でくじけてしまうんですよ。年々チョットずつ好きになれてるから、もう少ししたら第1楽章の楽しさもわかるのかもしれない。

モーツァルトのジュピター。この直筆のエピソードを聞いていて、鳥肌がたっちゃった。
モーツァルトの直筆譜はベートーベンのと違って、ずーっとよどみなく書かれているけど、一箇所だけ修正が入っていて、その修正がこの曲を誰も到達できない傑作にしたのだというところ。かなり面白い!
演奏もとても素敵でした。「ジュピター」はモーツァルトの交響曲の中で一番好きなんです。
流れによどみのない第1楽章の演奏で、とても気持ちよく聴けました。一番好きなのは第4楽章なんですけど、是非聞いてみたかったなぁ。
ああ、気持ちのよい演奏でした……。

自筆譜のエピソードは、とても興味深いですね。それによって作曲家の性格やタイプがわかるんだなぁ・・・・・・。
特に、モーツァルトの絶筆「レクイエム」の最後の八小節には、ちょっと感慨深いものを感じます。

あと、ブラームスの第4番の冒頭部分を悩みぬいたという跡は・・・・・・ちょっとだけ作曲家を身近に感じますね。

その第4番ですが、メロドラマっぽい曲ですね。
もっとドロドロした感じで演奏したらどうなるのかなぁなんて思いながら聞いていました。
逆にもう少し爽やかだったら?とか思いながら聞いてしまう演奏だったんですが、第1楽章の最後の盛り上がりはさすがに鳥肌が・・・・・・ああ、だから最初少し抑え気味というか、ちょっと物足りない感じだったのかな・・・・・・。
第4楽章は、映画みたいだと思います。運命に翻弄される人生への歎きを語っているような、物語性を感じます。
胸をぐっと押さえつける悲劇的なメロディの中、時折歎くようなヴァイオリンの動きにどきどきします。

チャイコフスキーの「悲愴」も同じように思えるんだけど、聞き終わるときに一緒に死んでしまうような思いになるんですが、こちらの曲はいつも何もしてあげられなくてごめんねという気持ちになります。

自筆譜の話を聞いてから、一音一音の意味に興味が沸いてきました。

今回の番組内容はとても面白かったです。
作曲家の痕跡って、もっともっと知りたい!
何かおもしろい本とかないかしら。

今宵もカプリッチョ

今日のテーマは「五線紙」でした。

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