
- すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁から「序曲のマーチ」
- エルガー:組曲「子どもの魔法のつえ」第1番から「序曲」「メヌエット」「妖精と巨人」
- すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たちから「海図を広げて」「栄光への戦い」
- ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)から「カッチェイ王の魔の踊り」「こもり歌」「終曲」
- すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ…(1987年N響録音盤・全曲)「ロトのテーマ」「王宮のロンド」「世界をまわる(-街-ジパング-ピラミッド-村)」「冒険の旅」「ダンジョン-塔-幽霊船」「鎮魂歌-ほこら」「海を越えて」「おおぞらをとぶ」「戦闘のテーマ」「アレフガルドにて」「勇者の挑戦」「そして伝説へ」
指揮:下野竜也
管弦楽:NHK交響楽団
2024年5月6日(月) 会場:東京芸術劇場(私はネットのライブ配信で閲覧)
よくぞ、ライブ配信をしてくださったーーーー!!!ありがとうー!!!!
関係者の方にものすごく感謝感謝感謝です!!
ドラクエだけでなくて、エルガーとストラヴィンスキーを挟んでくるのが、憎たらしい(とても褒めている)。
ライブ配信では休憩中に解説の方や指揮者(2部もあるのにありがたい)のインタビューが聞けたのだけど、クラシックとゲーム音楽という垣根はないというのと、今回の演奏会が、冒険をテーマとするクラシック音楽、というのにものすごくうなずいた。「火の鳥」は本当にカッコイイ。
クラシック音楽だってこんなにカッコイイ曲があるし、ゲーム音楽といいうくくりは無くていいほどゲーム音楽もすごいし、特にすぎやまこういち先生は大天才ですわー!!!!
すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁から「序曲のマーチ」
なんとも上質なファンファーレで始まりました。もうそれだけで泣きそうです。
エルガー:組曲「子どもの魔法のつえ」第1番から「序曲」「メヌエット」「妖精と巨人」
エルガーこういう曲も作ってたんですね。「威風堂々」「愛のあいさつ」「エニグマ」で有名すぎますが……。こんな聴きなじみの良い素敵な曲があったんですね。さすがエルガーさん。
途中の音の変わり方がエルガーらしいなぁと思いました。
すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たちから「海図を広げて」「栄光への戦い」
「海図を広げて」が本当に美しい曲ですね。最初の1音の入り方で、ぞわっとしました。弦の伸びやかな音が、どこまでも広がる海の美しさと恐れを表しているようです。ふとボロディンの曲を思い出しました。
「栄光への戦い」がシロフォン(かな?)が神懸ってましたね。ホルンがかっちょよすぎるのと、変拍子がさらに音楽を畳みかけてきて、ぞくぞくしました。
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)から「カッチェイ王の魔の踊り」「こもり歌」「終曲」
「カッチェイ王の魔の踊り」からなんて、ドラクエ中心のコンサートにはふさわしいというか、美味しすぎ!企画考えた人天才!「栄光への戦い」で、ほわーってなっているところを一撃するかのような最初の入りのカッコよさに、思わず声が出ましたわ(ライブ配信でよかった)。
「こもりうた」のファゴットソロが見事。美しく優しく艶っぽいってどういうこと!?N響アワー時代から、画面で見るたびに「素敵」って思ってた方だから多少のひいきはあるかもだけど、それでも最高でした。
ホルンソロは、いつも(外さないか)どきどきしちゃうけど、優しくて素敵でした。
「終曲」は本当にご褒美の曲ですよね。あの盛り上がり方って本当にずるいです。お手本のような盛り上がり方で、打ち上げ花火の幻影が見えました。
いやーこんな贅沢な美味しいところだけの切り取り方、ドラクエのコンサートにはふさわしい!名演奏だったと思います!
ドラクエの曲だけ聞きたいなと思ってこられた方も、ストラヴィンスキーを好きになってくれたんじゃないかなぁなんて思いました。
すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ…(1987年N響録音盤・全曲)
「ロトのテーマ」
ホルンのファンファーレが本当に美しくて痺れます。私、吹奏楽でやりましたが、こんな風に吹きたかったな。すべてのパートの素晴らしいバランス。さすがN響ホルン!
「王宮のロンド」
優雅でまさにオーケストラの演奏は贅沢感が増しますね。
「世界をまわる(-街-ジパング-ピラミッド-村)」
私、ドラクエ3はやってないのですが、ドラクエ11はやったことがあります。ドラクエ11は昔のドラクエの曲をたくさんつかってくれてたから、この曲は聞きなじみがあります。あと「ジパング」はプレバトで夏井先生の講評の裏でも時々流れてますね。
どの曲だろう。カスタネットの叩き方がめちゃくちゃかっこよかったです。
「冒険の旅」
最初の1音の重さがどすんと来ますね。今回の演奏、1音目でぞくっとくるものが多くて、最初の1音の大切さをしみじみと感じました。トランペットで奏でられるメロディに勇ましさを感じます。同じメロディをいろんな楽器が奏でるのが素敵だした。登場人物の一人一人、また、同じゲームでもゲームをする一人一人、まったく同じように感じる旅はないんだなと思いました。
「ダンジョン-塔-幽霊船」
ちょっと大きなフルートが登場してましたね。初めて見たかも。ウッドブロックをあんなに均等に同じ音色でずっと叩くのさすがだと思いました。
「鎮魂歌-ほこら」
悲しくて、でも、ゆっくりとどこか寄り添うような音楽になっていくところがとても好きです。
「海を越えて」
「海図を広げて」と似てるのかなと思ったけど、希望にあふれる曲でした。6/8のリズムに優雅な推進力を感じました。
「おおぞらをとぶ」
出だしのフルートの音だけで、じわっと来ますね。ハープもとても美しい。この曲は本当に大好きです。ホルンは難しいんだろうな。美しさと音楽の広がりのあとにくる最初の盛り上がりの頂点でホルンがちょっと外してて…でも2回目はばっちりでした。
「戦闘のテーマ」
「おおぞらをとぶ」で、ホルンさん……。と思っていたところで、この「戦闘のテーマ」のホルンが無茶苦茶無茶苦茶無茶苦茶かっこよくて、もうかっこよすぎて涙出ますね!あれ4人で吹いているんですよ。すごくないですか!?
「アレフガルドにて」
オーボエとファゴットが美しいし、その後のホルンのカルテットの響きがめちゃくちゃキレイですね。そしてハープ。この音のリレーがたまらない曲です。
「勇者の挑戦」
美しい曲のあとの爆発。ゾクゾクします。ホルンの咆哮、トランペットの勇ましいメロディ。弦がタラタラタラと刻んだ後の金管がかっちょよすぎですね!!
いろんなテーマがちょっと出てきて、旅の記憶がよぎるのか。そしてクライマックス!!
「そして伝説へ」
素晴らしいエンディングですよね。やり遂げて、帰郷する風景なのかな。でも冒険はまだまだ続くというような雰囲気もあり……大満足です!!
アーカイブを何回か聞きましたが、何度聞いても満足感のあるため息が出ます。ブラボー!ブラボー!ブラボー!!!
あまり気にしたことがなかったのですが、ドラクエの曲ってオーケストラコンサートたまにあるようですね。
しかし、NHK交響楽団と、私の好きな指揮者の下野さん。ものすごく贅沢なタッグだったなぁと思います。
アンコールの後の拍手で、下野さんがドラクエのスコアに敬意を表しているのを見て、本当に素敵なコンサートの締めくくりだなぁと思いましたし、指揮をされたのが下野さんでよかったなぁと思いましたよ。
すぎやまこういち先生。素敵な音楽をありがとうございました!
ライブ配信で見れる休憩中の座談会で、「ドラクエはベートーベンの英雄のようなもの」というお話に大納得しました。音楽の規模の拡大(英雄は交響曲としての、ドラクエはゲーム音楽の)も後世への影響も同じだと。
NHK交響楽団の全国巡回を夢見つつ、私は関西でドラクエのコンサート情報を得て、一度は生で聴いてみたいと思います。
そして、「ドラゴンクエストIII」をswitchで買っちゃいましたよ。最近のRPGしかしたことないので、ツッコミどころが満載です。が、ちょっとずつやってます。「おおぞらをとぶ」を早くゲームの中で聴きたいな。
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