ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ

『金色のコルダ』の漫画版より。月森氏が第2セクション終了後で弾いた曲で、影で聞いていた香穂子が衝撃を受けた曲。
その後も登場した曲だったので、とても気になり聞いてみることにしました。
この曲はゲームには出てこずに、漫画だけで扱われている曲のようですね。

私の場合、ヴィエニャフスキの存在を知ったのは『金色のコルダ』を知ってからで、未だに「ヴィ……スキのね」と誤魔化してしまいます。小品よりも交響曲などの大曲が好きってのもあってなじみがなかったんですよね。
小品の一つなので、いろんな曲の一曲としてCDに入っていることが多いです。そして、あまり有名でないような気がします。多分「伝説」とかのほうがよく耳にすることが多いと思います。

まぁ、そんなこんなで自分がヴァイオリンを始めてなかったら、聞こうとしなかった曲だろうなぁ・・・・・・。

そのヴィエニャフスキの小品は、民族舞踊曲のようです。スラブ舞曲あたりを思い出すなーと思っていたら、気のせいではなかったようです。

このスケルツォ・タランテラもすごくカッコイイ感じ。
ちょっと憂いがありながらも、しっかりと何かに立ち向かっていくような強さに駆り立ててくれるような曲だなぁと思います。最初のピアノの踏み込みがあってこそ、あの流れるヴァイオリンにどきどきしていくんだろうなぁとも思うのですけども。
「技巧的」な演奏と「感情的」な演奏の聞き分けがはっきりできそうな曲だなぁとも思いました。

私はただ早いのよりも、ちょっと感情こもった情熱的な演奏の方が好きです。

しかし、この曲を「技巧的」でなく人を感動させるような演奏をした月森氏というのが想像つかないなぁ……。
いろんな演奏を聴いてみるけど、「こんな感じかな」というのがあまりないです。
あのクールな容姿と高い技術力で心に届くような情感をこめて弾いたのなら、かなりツボだなぁと、妄想してみたりする(^^:)。
(2008.8.1記)

聴いたCD

Henryk Wieniawski: Violin Showpieces

Henryk Wieniawski: Violin Showpieces

?

マラト・ビゼンガリエフ Marat Bisengaliev (Violin) ,John Lenehan ジョン・レナハン(Piano)

最近ちょっとお世話になってるNAXOSから。安いんです。
とても早い演奏とか、駆り立てられるような演奏とか聞いた後にこれを聞くと、まだ余裕があるような感じがして少しだけほっとします。
あんまりムキになっていないピアノとか、ヴァイオリンの長めの余韻などがそう思わせるのでしょうか。
一緒に入っている「伝説」などにも感じられるヴァイオリンの「哀愁」の音が素直に心に入ってくる気がします。
あんまり濃い演奏ではないなと思います。
(2008.08.01 記)

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