ベートーヴェン:交響曲第4番

『のだめカンタービレ』17巻より。定期演奏会で千秋先輩がちょっと・・・・・・だった曲。

ベートーベンの交響曲について本を読んだりネットで調べたりしていると、交響曲9曲のうち、「奇数は男性的で偶数は女性的」というようなフレーズを目にすることがあります。
確かに「運命(5番)」と「田園(6番)」と「第九のコーラス」ぐらいしか聞いたことのなかった昔は「なるほどな」なんて思っていました。
しかし、この4番を聞いたときに「そうとは言えないな」と思いました。(もしかしたら、スクロヴァチェフスキ氏の指揮するベートーベンになじんでしまったから、そう思えるのかもしれないとも思うのですが・・・・・・)

この曲はかなりカッコイイです。マイナーだから・・・・・・と思っていたのですが、さすがベートーベンといいましょうか、やっぱりベートーベンといいましょうか。

名前付きじゃないからって聞かないのはもったいない!!

ちょっと静かな第1楽章の冒頭から、しばらく経っての盛り上がりからがとてもかっこよいのですよ。
そこからは、抑えて、盛り上がって、抑えて、盛り上がっての繰り返しにいつのまにか、はまってる。その感覚が面白いです。

第4楽章にかけての雰囲気も大好きです。それがあの疾走感のある第4楽章に繋がった時が気持ちよいです。
指揮者によっては、この第4楽章、ちょっとゆったりと演奏される方もいらっしゃると思うんですが(前にN響アワーで聞いた朝比奈氏の指揮がそうでした)、やっぱりテンポが速い演奏が多いと思います。

第1楽章から第4楽章まで、どんな風に繋がって展開していくのか、普段それほど敢えて意識することはないんですけど、この第4番は第5番と同じぐらいそういうところを楽しみたいと思う曲だと思いました。やっぱりあの第4楽章が気持ちよく走りきって終わるからかもしれません。
(2008.6.29記)

余談

ちょっとこういう比べ方は乱暴だとは思いますが、気になったのでまとめてみました。
第4番第4楽章にかかっている時間
スクロヴァチェフスキ氏&ザールブリュッケン放送交響楽団  06:23
ノリントン氏&シュトゥットガルト放送交響楽団 06:40
ドラホシュ氏&ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア  06:58

早く演奏すればよいってわけでも、遅く演奏すればよいってわけでもないのですが、こういうあたりは特徴的だなぁと思いました。

聴いたアルバム

この曲が出てくる作品

関連記事

“ベートーヴェン:交響曲第4番” への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA